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【美術館】職人たちの技巧の粋を極めた西洋からくり人形が一堂に介する~野坂オートマタ美術館@静岡県伊東市八幡野株尻

 今回の、伊豆旅行 最後の立ち寄り場所は「野坂オートマタ美術館」へと赴きました。子供のころから「からくり人形」などが大好きで、とても気になっていた場所でした。
日本唯一のオートマタ専門美術館で、2,000年に開館されたそうです。
館長さんの多くのコレクションの中から18~19世紀にかけて作られた60点あまりの作品が展示されています。企画展も定期的に開催されています。

エントランス 入館料¥1,000 (割引券:トクトククーポン
「オートマタ」とは?
•     12〜19世紀のヨーロッパで作られた機械仕掛けの人形・自動人形 を指します。
•     動力は主に ぜんまいばね や 時計技術 を利用しており、精巧な動きが特徴です。
•     語源はギリシャ語の automatos(自ら動くもの) で、「自動機械」という意味を持ちます。
それでは、以下に展示作品を写真で紹介したいと思います。(順不同)

左から 踊る貴婦人、おめかし、シャボン玉を拭く少女 それぞれ1800年初頭に制作されたもの。いわゆる「ビスクドール」に動く仕掛けを施したものです。手が動いたり回ったり、ちゃんとシャボン玉も出るそうです。

蝶と一服、実際にタバコをくゆらせる。コサックのヴァイオリン弾き 1900年以降登場した電動式のミシェル・ベルトラン初期作品

中国の奇術師

犬かごを持つ少女、お化粧、パリの踊り子(レオポル・ドランベール)

オルゴール工作机 ミッシェル・ベルトランを讃え工房を再現したもの

ダイヤルを回し各パーツの動きが体験できる。

月にセレナーデ ギュスターブ・ヴイシー(1890)、スペインのセレナーデ ジャン・マリ・ファリボア(1870)

闘牛士のセレナーデ ルーレ&ドゥカン(1890)、ワルツを踊る二人 ギュスターブ・ヴイシー(1875)

ギターを弾き、歩く女性 ギュスターブ・ヴイシー(1875)

お面売り(1885)、ジャポネーズ(1885)、ジャポネ(1885)3点ともギュスターブ・ヴイシー

風邪を引いた男 ジャン・マリ・ファリボア(1890)、ライムライト ミッシェル・ベルトラン(1968)(チャップリンが依頼して製作されたもの 動作中のようす

オートマタの内部構成パーツと衣装 ゼンマイを用いて回転する変形カムと連動したロッドが動力を伝えています。負荷がかからないように顔や体は、軽く薄く仕上げられているそうです。

魅惑のへび使い アルゼンチンの大富豪の蔵から無残な状態で発見されたものをミッシェル・ベルトランが2か月かけて修復したもの。
19世紀末の素晴らしい作品の中でも造形、メカニズムの両面から特に高く評価されている作品「へび使いがが息を吹き込むと胸がふくらみ、小首をかしげ腕をあげながら呪文を唱えると、へびは頭をもたげ動き出す」と、いうもの。
モニター越しに動いている動画を見たが、けっこう艶めかしく機械仕掛けである事を忘れてしまうほど。

猿を連れたオルガン引き(1925)、太鼓を打つ黒人 ルーレ&’ドゥカン(1890)

メカニカルピクチャー ミューレ―(1850頃)

傘と扇を操る道化師 ギュスターブ・ヴィシー(1900)ズボンに鳥獣戯画をモチーフとした絵柄が用いられています。

手紙を書くピエロ ミッシェル・ベルトラン(1980)

葡萄の行商 ギュスターブ・ヴィシー(1880)

孔雀 ルーレ&’ドゥカン(1890)単独で歩行し尾羽を打ち広げる。作品そのものが移動するのはオートマタでは珍しい部類だそうです。

ポリシネール ランポール(1890)、踊り子 レオポール・ランべール(1900)、自転車に乗る少女 ルーレ&’ドゥカン(1879)

少女と鳥かご マルキュ(1900~1910)、タンバリンを持つ少女 (ヘッドはジュモーのビスクヘッド)

古い作品ばかりなので、なかなか動作しているところは見られませんが、最後に4作品ほど実演コーナーが設けてありました。(1日3回 土日のみ4回)

ジェシカおばさんのティータイム JAF社ヴィシー工房(1900年頃) 実際にティーカップに水が注がれ飲むしぐさをしそれに併せ目が動きます。 (動作しているようす

はしご乗り ボアレット(1985)梯子の上で曲芸を披露します。

椅子を操る道化師 ミッシェル・ベルトラン(1985)椅子が回転します。

マードュコカーニュ 作者製作年不詳 登りながら吊るされた革袋を一つ獲って降りて来ます。袋の中には数字のクジが入っていて事前に申告した数字と合うとプレゼントがあります。

【感想】
 さすが「オートマタ」だけに特化している美術館は日本で唯一ここだけと言われてるだけあって見ごたえがあります。
オールゴール博物館などで曲に合せ人形が動いたりするカラクリが施されたものを今までにも見た事はありますが、やはり人形単体で動きに特化しているだけあってどれも精巧に作られており動きにも特徴がみられ当時の職人たちが技巧を凝らした素晴らしい作品だと思います。
残念ながら名前が挙がっている製作者はもう存命されていないそうで後世にこの技術を如何に伝えていくかが一つの課題となっている様です。
ただ、やはり動いていてこそのオートマタなので、もう少し動作している映像を多く紹介してもらえるとありがたいかな?と思いました。
精密時計やからくり人形などに興味がある方なら必見です。
www.automata.co.jp


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