鳥居に装飾を施す行為を「近代流の悪趣味」と言い放った鳥居研究の第一人者『根岸栄隆』 彼の著書「鳥居の研究」の中で「少なくとも鳥居は神社を表象し、併せて巌の磐境を表示する神門だといふ、厳粛な民族精神を濁らせるやうな、かうした趣味の行き過ぎはどうかと思はざるを得ない」と、一刀両断している。
確かに彼の言う事は、その通りでもあるし理解もできるのだが、鳥居の型、種類は、その亜種を含めるとかなりの総数となり今となっては、いろいろな鳥居が存在すること自体が既に彼の主張する「鳥居本来の性格」の理に合わない気がする。
さて、その悪趣味の権化とも言える代表格が東京北品川に鎮座する「品川神社」の双龍鳥居である。(文末リンク参照)両柱に龍の彫刻を施したこの変わり種の鳥居は、当ブログでも過去に何回か取り上げているが、今回は新たに発見した「双龍鳥居」の紹介
先日 紹介した静岡県御殿場市に鎮座する「龍爪神社」の双龍鳥居(文末リンク参照)は、記憶に新しいが、今回新たな情報に基づき柏崎市出身の知人の伝手で取材をして来て頂き、掲載許可をもらったので、ここで紹介させていただく。

新潟県柏崎市松波 鎮座 諏訪神社の双龍鳥居(地元では龍紋と呼称している情報あり)
左右の阿吽のライオン像も面白い。
双龍鳥居、ライオン像共に、柏崎市出身の彫刻師「小川由廣」(本名・由太郎 よしたろう 1880~1955年 75歳没)によるもの。


(左)降龍 (右)昇龍
彼は、三十歳を過ぎてから関西へ修業に行く。龍や唐獅子の石彫りを得意とし、その腕を見込まれて四十歳の時に高橋回漕店の鬼門除けのライオン像を手掛けることになる。
これが「高達ライオン像」と呼ばれて一躍注目を集めた。
以来、由廣は柏崎市を中心に、ライオン像を始めとする、数々の素晴らしい作品を残している。
※なお、掲載の鳥居の写真は、ご厚意でご提供頂いたものですので、転載禁止とさせて頂きます。
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